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新刊 ルポルタージュ在日&在外コリアン |
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第一部 在日コリアンが翔ぶ 毎日新聞に長期連載された「異郷暮らし(タヒャンサリ)」の単行本第二弾。スポーツ・芸術・科学・福祉・ビジネスなど幅広い分野で活躍する在日韓国・朝鮮人34人の肖像。 第二部 在外コリアンを訪ねる旅 世界各国に居住する在外コリアンは560万人にのぼる。特に激動の時代を生き抜いてきた中国・朝鮮族、在米韓国人、旧ソ連・高麗人を訪ね歩き、知られざる歴史と現状を取材したルポ。 |
◎著者 高賛侑
挿絵・姜孝美 装丁・林眞理子
◎2004年8月20日発行
◎A5版 126頁
◎本体1,500円(税別) :5冊以上は1割引(1350円)、送料当方負担。
◎発行 「在日&在外コリアン」刊行会(世話人 川瀬俊治)
◎発売元 株式会社 解放出版社
大阪市浪速区久保吉1―6―12 TEL06―6561―5273
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★ご注文・ご意見などは下記にご連絡下さい。 〒544−0033 大阪市生野区勝山北5−10−3 高賛侑 |
■出版までの経緯
1999年3月に毎日新聞阪神版の「ひょうご随想」欄にルポを寄稿することになったのを契機に、私が1人で担当する「異郷暮らし」欄新設。
翌2000年10月から、大阪版にも「異郷暮らし」が掲載されることになり、各分野で活躍されている在日韓国・朝鮮人の方々を1人ずつ紹介する方向に転換。
2003年1月、それまでに掲載された記事をまとめた単行本『異郷暮らしー在日する韓国・朝鮮人の肖像』を毎日新聞社から出版。
※毎日新聞紙上の「異郷暮らし」は2004年3月までの5年間に78名の方を取材。同年4月以後、タイトルを「異郷の人間味(ひとみ)」と変更し、取材対象者の枠をすべての在日外国人に広げ、引き続き、大阪府と兵庫県の全域に隔週で連載中。大阪は日曜日、兵庫は木曜日。
目次 |
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第一部 在日コリアンが翔ぶ |
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演じる |
安聖民(パンソリ唱者)、閔栄治(「散打」音楽監督)、白香珠(舞踊家)、金聖響 (指揮者)、趙寿玉(舞踊家)、李政美(シンガー・ソング・ライター)、ちすん(女優) |
| 創る | ハンアンスン(ファッションデザイナー)、高貞子 (児童文学作家)、金智石(プルナ2000代表)、高昌帥(作曲科) |
伝える |
李連順(キムチのほし山会長)、鄭喜斗(高麗美術館常務理事)、李京玉 (ポジャギ研究家) |
| 奉ずる | 鄭末岩(愛神愛隣舎施設長)、康秀峰 (コリアボランティア協会代表)、鄭貴美(街かどデイハウス「さらんばん」専従)、゙弘利(リフォームシステム21代表)、尹 基 (社会福祉法人こころの家族理事長)、鄭甲一(民団兵庫県西宮支部支団長)、釈円然(観音寺代表管長) |
護る |
梁英哲(弁護士)、朴チェヨン(フェミニスト・カウンセラー)、金宣吉 ((特)しみん事業サポートネットワーク理事長)、姜博久(障害者自立生活支援センター・スクラム代表)、梁英子(弁護士) |
| 望む | 梁義憲(元海女)、金昌五(韓統連大阪本部事務局長)、文世一 (京都大学助教授) |
競う |
金正訓(サッカー選手)、姜義啓(柔道選手)、金信男 (大阪朝鮮高級学校ラグビー部監督) |
| 報じる | 全美玉(FMわぃわぃゼネラルマネージャー)、「 昭 (フォトジャーナリスト) |
第二部 在外コリアンを訪ねる旅 |
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| 1 中国・朝鮮族 | 延辺朝鮮族自治州/国籍と民族/11年ぶりの延吉 |
2 在米韓国人 |
ロサンゼルスのコリアタウン/ロス暴動の真相/ニューヨークのコリアン/写真集『彼らの足跡』 |
| 3 旧ソ連・高麗人 | 死の強制移住/カザフスタンのフルンゼ実験農場/ロシア極東のハバロフスク/パルチザンスクのハルモニたち/民族教育の灯火/鄭棟柱氏との対談 |
4 在日韓国・朝鮮人 |
弾圧と民族運動/日韓条約と「朝鮮」「韓国」分断政策/権利獲得闘争と世論の高まり/朝鮮人学校に対する抑圧政策/韓国学校のジレンマ/民族学級の制度保障 |
| 5 多文化共生社会の創造のために | カナダの多文化主義/国際化時代に相応したビジョンを |
あとがき |
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年表 |
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世の中には素晴らしい人たちがいるものだ、と取材のたびに感動をおぼえる。
人が生きていくのは決して楽なものではない。まして異国で在日韓国・朝鮮人が生きていくには、自国で暮らすのとは異なる労苦がつきまとうものだが、あえて困難に挑戦し続ける人たちがいる。そんな人たちに出会う楽しみで取材を続けてきた。
私は1999年3月から毎日新聞阪神版の「ひょうご随想」欄に寄稿するようになったのを契機に、「異郷暮らし・タヒャンサリ」(「タヒャンサリ」の直訳は「他郷暮らし」)という連載を隔週で担当することになり、神戸市にある外国人学校・国際学校や、中国・米国・旧ソ連に住む在外コリアンに関するルポを書き続けた。
2000年10月以後、同欄が大阪版にも掲載されることになったのを機に、さまざまな分野で活躍する在日韓国・朝鮮人を紹介する方向に転換した。スペースは紙面の上半分の8割を占める。03年6月からは神戸版も含め、大阪府と兵庫県の全域で掲載されることになった(大阪は日曜日、兵庫は木曜日に隔週掲載)。この5年間にご登場いただいた方々の総数は78人にのぼる。
03年1月、それまでに掲載された原稿を収録した単行本『異郷暮らしー在日する韓国・朝鮮人の肖像』が毎日新聞社から出版された。したがって本書では、02年11月から04年3月までに掲載された34人の原稿が収録されている。
登場人物のなかには、1世から3世まで、多彩な分野の方々がいるが、確固たる民族的アイデンティティを持ちながら仕事をされている点で共通している。在日韓国・朝鮮人という立場を負の遺産と感じるのでなく、むしろその立場を積極的に生かしながら、ひたむきに自己錬磨に励まれている姿勢に心から敬意を表したい。
もとより1600字という限られた字数で彼らの全貌を描くのは不可能なことではあるが、私なりに精一杯の努力を傾けてきた。読者の方々から、登場人物の方々に激励の電話が来たとか、先生が授業で登場人物の話をしたとか、また私自身が講演に招かれるといった反響があると、筆者としてこのうえない喜びを感じる。
本書では、私が88年以来続けてきた「在外コリアンを訪ねる旅」の報告も掲載することにした。
現在、南北祖国の人口7000万人のほかに、560万人もの在外コリアンが他国で居住している。なかでも中国、米国、日本、旧ソ連には10万単位から100万単位のコリアンが存在する。
彼らには「在外コリアン」という共通性と同時に、それぞれの国における歴史性の違いから生じる特殊性がある。また、世界中で増加している難民や移民の状況と連なる普遍性がある。
私自身、「在外コリアンを訪ねる旅」を通じて、かけがえのない体験をし、多くのことを学ぶことができた。読者諸氏に在外コリアンの実情を伝えることによって、民族問題やマイノリティー問題を考える参考にしていただきたいと思う。
毎日新聞紙上の「異郷暮らし」は、今年(04年)3月をもって一区切りつけることになった。4月以後は、タイトルを「異郷の人間味」と変更し、取材対象者の枠を韓国・朝鮮人に限らず、すべての在日外国人に拡大した。
日本には韓国・朝鮮人以外にも多数の外国人がいるし、近年ますます増加しつつある。しかし彼らの生活風景に対する認識はきわめて低いレベルに留まっているのが実情だろう。「在日」としての先輩格である私の目から見た在日外国人像を追っていきたいと思っている。
なお、「異郷暮らし」から「異郷の人間味」にいたる原稿は、私のホームページにも随時転載しているので、阪神地域以外の方々にもご覧いただければ幸いである。
末尾になったが、多忙な時間を割いて取材に応じてくださった方々に深く感謝したい。また阪神支局長時代から私に貴重な連載欄を担当させてくださった藤原健氏(現・東京本社編集局次長)をはじめ毎日新聞社の方々、毎回ユニークなカットを描いてくれたイラストレーターの姜孝美さん、そして本書の出版に際して多大なご尽力をいただいた川瀬俊治氏に心からお礼を申し上げたい。
2004年7月 高賛侑